【未来は……。】
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■未来は……。 (by NK auto 中尾)
私が側車を作ろうと思った頃(昭和50年代)、私と同様に自作してみようとする人たちが沢山いた。
今のようにショップが開放的ではなく、聞くことさえもはばかられるような雰囲気の中であった。
側車に望むことは、今のように全てが付いたモノではなく、ただサイドカーに乗ってみたいという動機だけだったような気がする。
人が乗ることができるということより、只の箱でもいい、オートバイの横に何かが付いているだけでいい。側車を付けて走ると癖があり面白い。
でも給料が安いから買えない……。
じゃあ作ろう。1台目は2年ほどかかったな。実質強度を測るモノもなく、怒られるだろうが、電信柱にぶつけてゆがみを見た。
いくつか造っているうちに、こんなものかな、という様なモノが出来た。
その頃、「太陸」のカーが格好よかった。「GTⅡ」と呼ばれ、その流線型の流れるラインの側車がバイクに付いているだけで、バイクそのものが速くなるような気がした。
私が店をオープンした頃、色んな自作のカーを持ち込んでは「どうすればいいのだろう」と尋ねてくる人たちが沢山いた。
そしてそんな人たちが自分の夢を注いで自作サイドカーの世界は繋がって来たが、今は「造ってみたいのだが」という話はあまり聞かない。
サイドカーを造るには、軒先でも造ることが出来る。溶接機などは100Vで動くモノもあるのだ。
自分で造ったモノが動く、自分で造ったモノに乗ることが出来る。出来・不出来などは問題外だ。
わからなければショップに聞けばいいし、造ろうという気持ちがあれば、手段はいくらでもあると思う。
サイドカーを自作するという事は私達の年代で無くなってしまうのではないかと、本当に思うようになってきた。
(文 NK auto 中尾)
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by nkauto | 2012-10-14 00:33 | サイドカーについて | Comments(4)
北海道には昔仕事で行ったきりで、バイクでは行ったことがありません。仕事を引退したら、ゆっくりと行ってみたいです。